死海の塩をバスソルトとして使うと、市販の入浴剤よりもずっと身体が芯から温まります
日本ではお風呂の中に入浴剤を入れて、毎日必ずバスタブに浸かっていたのですが、スイスに来てからは、すっかりシャワーを浴びるだけになっていました。
2週間ぐらい前、気温がぐっと下がり寒かったある日のこと、夫のヤミさんが突然肩甲骨から肩にかけて痛みがあると言い出しました。
きっと寒さで筋肉も硬直していると思い、しっかりと身体を温めるために、とりあえず家にあった調理用の精製された塩を1カップバスタブに入れてみました。
すると滝のような汗が出て、かなり肩の痛みが取れました。
それ以来、週に1~2回、ゆっくりとバスタブに浸かっています。
ドイツ発祥の日本でも売っているKneipp(クナイプ)を使ってみる
一度、ドイツの有名な入浴剤のKneipp(クナイプ)の1回分を試しに使ってみました。
色々な種類がある中で選んだのは、冷えた身体を温めるという『オレンジ・リンデンバウム(菩提樹)の香り』でした。
体の芯からあたたまり、湯冷めしにくいので、寝る前までポカポカが続きます。保温効果のあるオレンジと発汗を促すリンデンバウムの効果で体をしっかり温めます。
クナイプのHPより
Kneippのバスソルトは、地下460mに眠る2億5000万年前の海水を、昔からの方法で精製した天然岩塩とエッセンシャルオイルから出来ています。
お湯がきれいなオレンジ色に染まりますし、確かに香りもいいのですリラックスした気持ちにはなるのですが、あれ?食用の精製された塩の方がずっと温まるし、入浴後もしばらくポカポカと温かさが続いていたのです。
シンプルな塩を入れただけの湯舟を知らなかったら、Kneippも十分温まると思ったのかもしれませんが、なんか違うと思ったのです。
おそらく、1回分の小分けされた分量は適正なのかもしれないですが、自分なりに必要と思う量をたっぶり入れた方がより効果的です。
死海の海のバスソルトのスゴイ効果
そんな時に、Migrosというスーパーマーケットでたまたま見つけたのが、『死海の海』のバスソルトでした。
500g入りで、3.9フラン(約450円)でした。
使用法には、一袋の半分(250g)もしくは一袋全部(500g)を35℃~37℃のお湯に溶かして、15~20分湯舟に浸かると書いてあります。
しかし、とりあえず袋の4分の一ぐらいの分量と、家にあった100%のペパーミントオイルを10滴ほと垂らしてみました。
すると、精製された食用塩よりも肌当たりがやわらかく、じんわりと身体の芯まで温まったのです。
お風呂から上がっても、しばらくはポタポタと汗をかくほどでした。
さらに、このお風呂に入った夜はとても熟睡することができたのです。
死海の塩は塩分濃度が高いため、人体が浮くというのは知っていましたが、調べてみたら効果が非常に優れていることが分かりました。
死海は、アラビア半島北西部に位置しており、塩分濃度が約30%と一般的な海と比べ非常に高いのが特徴です。
パッケージにも26種類のミネラルが含まれていると書かれている通りに、ミネラルが豊富に含まれています。
大きく分けると、ミネラル系とマグネシウム系が含まれており、ミネラル系は肌の美容に効果的で、マグネシウムは保湿面に優れる特徴があります。
クレオパトラも死海の塩を愛していたというのもうなずけます。
死海の塩は、特に抹消神経の流れが良くなるので、冷え性の人や体の末端が冷えやすい人に効果的です。
また、体から吸収されたミネラル分は、水分の蓋のような役割を果たすので、体の熱を逃がさない役割もあります。
道理で、いつまでもポカポカと身体が温まっていたのですね。
ただ死海の塩を入れる量には、十分に気を付けなければなりません。
なぜなら、夫のヤミさんがバスソルトをケチらずにたっぶり入れろとあまりにもしつこくいうものだったので、最初に入れた量よりも多めの1.5倍ぐらいの量をバスタブに入れて入浴してみました。
すると今度は温まりすぎて、二人とものぼせてしまい、バスタブの中であわやフラフラになってしまうところでした。
何事も自分に合った適量でなくてはいけませんね。
私があまりに死海の塩を気に入ったので、夫のヤミさんに死海に行きたい!と言ったら、バスソルトで十分だと速攻で却下されてしましました。
とはいえ、一生に一度は、死海の海でぷかぷかと浮かぶという夢は諦めません。
いつか死海の海へ行くことが、今では私の大きな目標となりつつあります。
何はともあれ、この冬は毎日とはいきませんが週に1~2回は『死海の塩』のバスソルトで乗り越えようと思います。
というわけで、死海の塩、もしくはシンプルな塩をバスソルトとして使うと、色や香りの付いた市販の入浴剤よりもはるかに身体が温まりますので、試してみてください。