ベルリン旅行ーベルリンの壁崩壊からの30年
ベルリン旅行を計画していた時は、初めてベルリンを訪れるという未知への好奇心、ベルリンには多くのの美術館があるのでアーティスティックな街であること、そしてベルリンの日本人美容室で髪を切ることを楽しみする等、完全に軽い観光気分でした。
実際に旅行し見て回ったベルリンでの時間は、過去の歴史を辿り、ナチズムによる人々の悲惨な運命や、ベルリンの壁によって40年続いた東西の分断が引き起こした多くの悲劇にほとんど費やされました。
ベルリンを歩いていると、まるで過去にベルリンに住んでいた人々が、歴史に翻弄されたどうにもならない運命を嘆き悲しんでいるのが聞こえるようでした。
ベルリンは戦争で破壊された建物が生まれ変わり現代的な大都市ですが、そこに漂うFlair(雰囲気)はどうにも重苦しく感じました。
30年前の今日、1989年11月9日はベルリンの壁が崩壊した日です。
テレビで人々がベルリンの壁を壊して歓喜している姿が今でも目に焼き付いています。
ベルリン旅行から戻ってきて約1週間が経ちます。
ベルリンは観光気分ではなく、歴史と向き合う覚悟をしていなかなくてはいけなかったと思いました。
ベルリンにまた行きたいかと問われたら、イエスでもありノーでもあります。
行きたいと思う理由は、Pergamon Museum(ペルガモン博物館)を始めとする5つの美術館・博物館があるMuseuminsel(博物館島)、Hamburger BahnhofーMuseum der Gegenwart(ハンブルガーバーンホフ現代美術館)等で、純粋に美術を楽しみたいからです。
行きたくないと思う理由は、前に書いたように、街のFlairが重苦しく感じたからです。
飛行機のトランジット以外でドイツを訪れたのはベルリンが初めてでした。
今度は、フランクフルト、デュッセルドルフ、ケルン等の西側の都市を訪れたいと思います。