アラフィフからのスイス暮らし

『NEVER TOO LATE』をいつも心の真ん中に置いて日々暮らしています。

近所に対して騒音に細心の注意を払わなければいけないスイス

昨日の夜10時過ぎのこと、お隣のスリランカ人家族(父、母、男の子2人(15歳と9歳)の家から、言い争っている声や、何かを投げて壊れる音が突然聞こえました。

その時、夫のヤミさんは不在でした。

私はなんだか怖くなり、どうしていいものかと思案していましたが、ケンカも15分ほどしてやっと納まりました。

今まで、お隣の家からそんなケンカを聞いたことがないので驚きました。

ヤミさんに昨日の夜のことを話して、そんな時はどうしたらいいかと訊いてみました。

すると、「ヴェナカム、ヴェナカム」と隣に向かって叫んでみたら、きっとおかしな発音だから、怒りも笑いに変わってケンカも納まると言いました。

タミール語で「ヴェナカム」とはHelloというあいさつをする時に使う言葉らしいです。

スリランカ人が多く住むスイスでは耳にする言葉です。

当たり障りなく、こちらが迷惑しているとアピールするにはよいアイディアだと思いました。

今度またお隣さんがケンカしたら試してみます。

 

前置きが長くなりましたが、今日はスイスの賃貸集合住宅に住んでみて、日ごろ住みづらいと思っていることをお話しします。

 

 

夜の10時以降はすべてが静まる

夜10時以降は周りがすべて静まります。

木造住宅でもないのになぜそんなに音が響くのかと最初住み始めた頃は不思議に思っていたのですが、周りがしーんと静まるからなのです。

集合住宅に住んでいる私たちは、夜10時以降になると話し声を落として話します

話し声だけでなく、テレビのボリュームも下げます

たまに大きな音を立てるのはまだしも、音を立てることが続いてしまったらその家に住めなくなります。

夜うるさくする住人がいると、近所同士でウワサとなり管理人さんから不動産屋さんへ話がいき、立ち退きを言い渡されてしまいます。(賃貸住宅の場合です。)

実際、そういうケースを何件か見てきました。

日本で集合住宅に住んだ経験がないのですが、日本でも隣の家の話し声がうるさいとか、上の階に住んでいる人の足音が響くとかトラブルが少なくないと聞きます。

同じ屋根の下で暮らすもの同士は、やはりお互いに気を使わなくては、気持ちよく暮らせませんよね。

 

これは余談になるのですが、お隣のスリランカ家族はよく香辛料の強いカレーや魚料理を作ります。

窓を開けていると、調理中のにおいがぷぅ~んと漂ってきたり、外出する時にお隣さんと鉢合わせになると、ドアを開けたところから家の中に染みついた強い香辛料のにおいがします。

更に、彼らの直後に乗るエレベーターにも残り香が強くするので、直前に誰が乗っていたのかも分かってしまいます。

さすがに、お国柄によるにおいで立ち退きになったケースは聞いたことがありません。

 

10時以降はシャワーを浴びることができない

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今住んでいるところはそれほど厳しくないのですが、以前に住んでいたところは夜10時以降シャワーを浴びることができませんでした。

夜10時以降は水が出なくなるというわけではなく、シャワーの水が流れる音が下の階の家に響くからという理由でした。

日本ではいつでも自分が使いたい時にシャワーを使えていたので、びっくりしました。

私は夜シャワーを浴びたい派なので、夜10時になる前になんとかシャワーを浴びなければと大変でした。

その上、ドライヤーもかなりの音が出てしまうので、ドライヤーを掛ける時間までも考慮した上でシャワーを浴びなければなりません。

 

集合住宅によっては、夜10時以降はトイレも流さないと聞いたことがあります。

これも流水の音がしてしまうからです。

ここまで徹底すると、お互いの配慮の問題というよりも、窮屈に感じてしまいますね。

 

洗濯は週に1回

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分譲の集合住宅の場合は、各自洗濯機と乾燥機を持っています。

賃貸の集合住宅のほとんど場合は、洗濯部屋があり共同洗濯機を使用することになります。

洗濯部屋のドアにカレンダーがあり、自分の洗濯したい日に自分の名前を書き入れます。

洗濯する日の予約は早い者勝ちですし、みんなが洗濯をしたいので、洗濯できるのは週1回になってしまいます。

夫と2人暮らしなので毎日洗濯する量にはなりませんが、出来れば3日に1回は洗濯したいところです。

以前はなんと2週間に1回しか洗濯できませんでした。

その時は、さすがにつらかったです。

自分が洗濯したい時に、洗濯できない不便さがありますがだいぶ慣れてきました。