スイス流収納方法と不要品回収方法
スイスでも近藤麻理恵さんの『人生がときめく片付け』について紹介している記事を新聞で目にすることがあります。
最初に記事を読んだときは、スイスにもこんまり片付け術が来ているんだと驚きました。スイス人は基本的に几帳面で整理整頓好きなので、こんまりさんは必要ないのではないかと思ったからです。
目に見えるところに物をちゃごちゃ置かず、インテリアとして見栄えのするものをセンス良く飾っていて、ゴミ箱も目の付くところには置きません。
住宅事情もあり収納スペースが限られていて、日本では無造作に物をごちゃごちゃと置いてしまう家が多いのではないでしょうか?(少なくとも私の実家はそうです。)
スイスの家には、必ず地下に緊急事態用の防空壕があります。スイスほど平和で原子爆弾等が飛んでくる心配のない国はないのにと思うのですが。。。
この地下シェルターは、通常地下倉庫として使われています。私が住んでいる集合住宅でも、各部屋に地下倉庫があります。そこには、部屋に収納しきれないものを置いておきます。
例えば、季節ごとの衣類、書籍類、スーツケース、日用品のストック等です。畳2~3畳分ぐらいのスペースですが、かなり物を置くことができます。住んでいる建物の地下なので必要な時にすぐに出し入れできて本当に便利です。
また、至る所にリサイクルボックスが設置してあります。ペットボトル、ビン・缶、ペーパー類用のボックスだけでなく、衣類、靴、シーツ等の専用ボックスもあります。
これはTEXAIDという団体が管理している回収ボックスですが、この他スイスの赤十字等の団体が設置しているボックスもあります。
日本だと、ユニクロやH&M等に着なくなった衣類は店舗まで持っていかなくてはいけませんが、スイスはこのようなボックスが生活圏に点在しているのでとても便利です。
回収ボックスだけでなく、3カ月ぐらいに一度ポストにリサイクル用のビニール袋が入ってきます。指定の日に家の前に不要になった衣類や靴等をその袋の中に置いておくと回収しにきてくれるので、不要品を大量に出したい場合は助かります。
基本的に日にちを指定されることなく不要品を回収できるこのようなシステムが、日本にも生活圏に点在するようになると、今までリサイクルとして出さなかったものを気軽にリサイクルに回せるようになり、ゴミが減らせます。
また、まだ着れる、履ける、使えるけれど、とりあえずもったいないから取っておくという習慣は、リサイクルに回して他に使える人に使ってもらうことにより、自身の部屋がスッキリして心地よく暮らせてよいこと尽くしだと思います。