アラフィフからのスイス暮らし

『NEVER TOO LATE』をいつも心の真ん中に置いて日々暮らしています。

スイス人とのつきあい

スイスに移住直後は、なんとか早くスイス人の友人を作りたいと思っていました。

ヤミさんも私もスイス人では外国人です。ヤミさんはもちろんスイス人の友人がいますが、私のスイス人の友人が欲しいと思っていました。

その理由は、スイス人の友人を作ることでスイスに溶け込めると思っていたからです。いわゆるIntegration(個人・集団の社会への同化)ですね。これができてこそ、スイスが自分にとって心地よい場所になると信じていました。

ちなみにスイス人の特徴は、堅物、シャイ、オープンではないため、なかなか他人に心を開かず仲良くなるまで時間がかかると言われています。

近所の人と顔見知りになって挨拶や天気の話を早い段階でするようになりましたが、たまたま顔を合わせれば話をする程度で友人とは言えません。

友人関係になるには、同じ環境下に定期的または一定期間一緒に過ごしてできる場合(学校、職場等)と共通の興味や趣味で繋がる場合があると思います。

どうしたらスイス人の友人ができるのだろうかと悶々としてたところ、日本人の友人からタンデムという存在を教えてもらいました。

タンデムとは、もともと縦に座席の並んだ二人乗りの自転車やオートバイに二人乗りすることですが、ここで言うタンデムとは母語が異なる2人が、お互いの言語や文化を学び合うものです。

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早速、インターネットでタンデムパートナーを探してみました。タンデムのオファーもいただいたり、こちらかもオファーした結果、年齢、性別、職業が異なる方と今まで7人と知り合いになりました。もちろん相性の問題があったり、タンデムをするお互いの時間が合わないという理由でパートナーを解消した方も数名いました。

現在では、タンデムパートナー以上の友人と言える方もできました。

先ほどスイス人の特徴のネガティブなところしか書きませんでしたが、スイス人は親しくなると本当に親身になって助けてくれます。もしかして、日本人以上に思いやりがあると思うことが何度かありました。

私が仕事をしていた時は、時間がないこともありタンデムを辞めていて一切連絡を取っていない時期がしばらくありました。仕事から離れて日々時間を持て余していた頃、数人のタンデムパートーナーから連絡をもらい再会しました。

数カ月以上も連絡を取り合っていないと、私は自分から連絡することを躊躇してしまいますが、少なくとも私の知っているスイス人は一度付き合いを持った人とは、その付き合いを大切にするように思います。

そして今また数人とタンデムを再開し、楽しい時間を過ごしています。また、助けられることが多くて本当に感謝しています。私も私にできることをして返したいと思っています。