アラフィフからのスイス暮らし

『NEVER TOO LATE』をいつも心の真ん中に置いて日々暮らしています。

有料のゴミ袋を節約できて、環境にもやさしいゴミの出し方

スイスではゴミを出すにもお金がかかります。

生活ゴミを出す際に、スーパー等で売っているゴミ袋を買います。大きさによって値段が違いますが、いつも17リットルの袋を買っています。

夫と二人暮らしなので、大体1週間~1週間半ぐらいごとにゴミ袋を一つ出しています。

通常だとそんなにゴミを貯めたら臭ってしまいますが、この中には生ごみを全く入れません。

ゴミ袋の中身は、ほどんどがペーパーナプキンとか包装されたときのプラスチックビニールです。

では生ごみはどうしているかというと、ちゃんと生ごみを捨てる場所があるのです。

 

コンポスト(堆肥)・ボックス

私たちは集合住宅に住んでいて、建物の外に緑のコンテイナーが設置されています。

24時間いつでもそのコンテイナーに生ごみ、土、葉っぱ等を捨てることができます。

週に1回そのコンテイナーのゴミは回収され、堆肥(Compost)となり家畜のエサになります。

日本でも生ごみ処理機がありますが、私が想像するにこれを持っている家庭はまだまだ少ないのではないかと思います。

ここスイスでは自治体が生ごみを回収してくれます。

きっと、このコンテイナーは管理費に含まれていると思うので、利用しない手はありませんし、ゴミの再利用につながります。

f:id:kapuk:20191028174900j:plain

Grünabfuhr

生ごみと一緒にその他のゴミを一緒にしないだけでも、容量も減りますし臭いもしないので助かっています。

 

日本でも自治体によっては、ゴミ袋を買ってゴミを出さなければいけないところもあるようですが、私が住んでいたところは有料ではありませんでした。

ですので、スイスに住み始めたころは、お金を払ってゴミを出すことに抵抗を感じていました。

今ではゴミに出すもの、リサイクルできるものをきっちりと分けるようになり、ゴミ袋を購入する頻度を抑えるための節約ができてます。

また、日本では感じていなかったことですが、ゴミ袋を出すたびに生活する上で随分とゴミが出てしまうんだなと罪悪感にも似た感情が出てきます。

人間の生活が便利で小ぎれいになったせいで、大量のゴミも生み出されているという事実を突きつけられている気持ちになります。

世界的にプラスチックのストローは廃止されてきていますが、スイスでは、ストローだけでなく来年にも使い捨てのプラスチックのコップやお皿、フォークやナイフ類も廃止されるようです。

 

 Gratisの粗大ゴミ

 ここからは少し余談になるのですが、よく道端にソファー、たんす、マットレス等が放置されているのを見かけます。

日本のように、粗大ごみの回収として置いてある場合もあるのですが、そうでない場合も良く見受けられます。

その場合は、放置された家具に、『Gratis』と手書きで書かれた紙が貼ってあるのです。

Gratisとは無料、タダという意味です。

日本語では、『ご自由にお持ちください。』と書かれていると思います。

スイスでは粗大ごみを出す場合にも、日本の数倍はお金がかかります。

かといって、道端に放置するというのは違法です。

しかし、『Gratis(無料)』と書かれていると罰せられないのです。

ものによってはかなり使い古された家具を誰が使いたいだろう?と思って道端に放置された家具を横目で通り過ぎていると、いつの間にかになくなっています。

そのたびに、人によってのニーズはさまざまなのだと思います。

モノを捨てたい人、そしてそのモノを自分で使いたい人。

リサイクルのシステムが出来上がっているのでした。