新型コロナウイルスで起っている、ハムスター買い(Hamsterkäufen)ってなんのこと?
新型コロナウイルスが、いよいよヨーロッパでも本格的に広まってきて、ニュースや新聞でハムスター買い(Hamsterkäufen)という言葉を連日のように見聞きしています。
ハムスター買い(Hamsterkäufen)とは、買い占めをすることです。
ハムスター買いとは何か、日本とは異なる買い占め商品、そして私が買い占めるものについて書いていきます。
ハムスター買い(Hamsterkäufen)ってなんのこと?
日本で買い占めが起こっているとニュースで知っていたのですが、まさかスイスを含むヨーロッパでも起こるとは想像していませんでした。
買い占めのニュースは、先週くらいからハムスターの買い物(Hamsterkäufen)という言葉をよく見聞きするようになりました。
最初にこの言葉を聞いた時に、なんのことかよく分からなかったので調べてみました。
”hamstern"はドイツ語の動詞で、『食料品等を買いだめする、貯め込む、蓄える』という意味です。
意味が分かった時に、ハムスターは歯車をクルクルと回り続ける習性があるので、せわしく買い物をする姿の比喩なのかと思いました。
ところが、ほお袋に食料を貯めて動き回る哺乳類のハムスターに由来していたのです。
私はハムスターを飼ったことがないので知らなかったのですが、ハムスターはヒマワリの種をほおにパンパンに詰め込んで食べるようですね。
語源を知って、なんだか『買い占め』という行動自体はエグいことですが、微笑ましく思いました。
スイスで買い占められているもの
日本では、マスクから始まって、消毒液、更に紙が不足するというデマ情報によってトイレットペーパー、ティッシュペーパー、オムツが買い占められているとニュースで知りました。
ここスイスでは、マスクの代わりに消毒液が買い占められて、手に入れることができません。
また、日本のようにペーパー類は買い占められていません。
ではどんなものが買い占められているのかというと、パスタ、ラビオリの缶詰、冷凍野菜そして小麦粉の食料品が中心です。
なぜ小麦粉なんだろうかと最初は思ったのですが、主食にパンを食べる人が多いので、自分でパンを作るからです。
先週末にスーパーに買い物をした時は、これらの食品の棚がほとんど空っぽになっていてびっくりしました。
ほんの1週間ぐらい前はまだスイスで感染者が出ていなかったので、街の雰囲気ものんびりとしていたものです。
それなのに感染者が出た途端に、堰を切ったかのようにみんな慌て始めています。
私が買い占めるもの
それでは私が買い占めるものは何かというと、何もありません。
買い占める必要がないからです。
いつも通りにスーパーの広告をチェックして、特売になっているものや必要なものを買うぐらいです。
欲しかった消毒液は買えませんでしたが、除菌入りの石鹸でしっかり手を洗えばいいと思っています。
買い占める人の心理を理解できないわけではないですが、こんなときだからこそ、慌てず、焦らず、自分のできることを粛々と行うだけです。
ですので、私はハムスターにはならず、モグラとなって出来るだけ外へは出掛けずに引きこもっていたいと思っています。