新型コロナウイルスのスイス的予防対策
新型コロナウイルスの感染者が、一昨日についにスイスで出ました。
スイス感染者の第一号は、イタリアに近いティチーノ在住の70歳男性です。
この男性は、ミラノに行った後に感染が確認されました。
数日前から、イタリアでも300名を超える感染者とそれに伴う死亡者が11名という報道を目にしていたので、スイスに新型コロナウイルスが上陸するのも時間の問題だと思っていました。
ヨーロッパは陸続きなので、感染者が四方八方から広がるのも当たり前です。
そして今日もまた、ジュネーブで感染者が確認されました。
スイスにも日本並みにたくさんの中国人観光客が押し寄せていたので、防ぎようがありません。
昨日の新聞を読んでいて、日本にはないスイス的な新型コロナウイルスの予防対策の記事が載っていたので紹介したいと思います。
日本とスイスの新型コロナウイルス予防対策の比較
まず、日本とスイスの新型コロナウイルス予防対策を比較してみましょう。
これは、首相官邸のHPで、『新型コロナウイルスに感染しないようにするため』と公開されてる予防対策です。
新型コロナウイルスのニュースをWebで見るたびに、よく見かけているものです。
【日本の場合】
- 手洗い
- 普段の健康対策
- 適度な湿度を保つ
以上が、日本の3大予防対策とされています。
一方で、スイスの新型コロナウイルス対策は以下の通りになっています。
【スイスの場合】
- 20秒以上の手洗い ➡ 手洗いの秒数が明示されています
- 消毒:石鹸で手を洗いましょう ➡ 除菌用石鹸以外の石鹸がと必ずしも消毒になるのか、疑問ですが...
- 洗っていない手で、目、口、鼻を触るのは止めましょう ➡ これも表現は違えども、日本でも言われていることですね。
- 他の人にも気を配りましょう。くしゃみやせきをする時は、肘の内側で抑えましょう ➡ この点に関しても日本と同様です。
当たり前ですが、日本とスイスでの新型コロナウイルスの予防対策はほとんど同じです。
一つだけ異なるのは、ほとんどマスクの着用は推奨されていません。
私も未だに街でマスクを付けている人は見かけていません。
これからはどうなるか分かりませんが・・・
ヨーロッパでは、マスクを着用しているということ=自分は感染者である、と言っているようなものなので、マスクをする習慣はありません。
スイス的な新型コロナウイルスの予防対策
スイスらしいと思った新型コロナウイルスの予防対策について、新聞に掲載されていた記事をお話します。
世界的な新型コロナウイルスの流行とスイスにおける感染者が出たことにより、イタリアとの国境に近いあるセメント工場で、以下の張り紙が貼られました。
『現状をかんがみて、握手するのを避けてください』 と書かれています。
以前に記事でも書きましたが、スイス人はよく握手をします。
例えば、病院へ行っても、まずは担当の医師と握手して挨拶することから診察が始まります。
夫の職場でも毎日顔を合わせているにもかかわらず、出勤と退勤の際には、挨拶するそうです。
握手することによって、対人との距離が縮まり、親近感や信頼関係が築けると言われていますが、私的にはやりすぎではと思ったりもします。
更に一歩進んで、より親しい友人や家族になると、互いの頬に3回ずつキスをするという習慣もあります。
もうそんなことをしようものなら、新型コロナウイルス確定です!😱
私的には、まだまだスイス流の挨拶の仕方に慣れていないので好ましいのですが。
日本では言われていない、スイス的な新型コロナウイルス予防策でした。
約1か月前は、こんな記事を書いていました。
今となっては、かなり現実味を帯びています。