アラフィフからのスイス暮らし

『NEVER TOO LATE』をいつも心の真ん中に置いて日々暮らしています。

どうやって紙やページをめくりますか?

スイスに住み始めて間もない頃、あるスイス人の行動を見て驚いたことがあります。

スイス人は老若男女問わず、指を舐めて紙やページをめくります。

もちろん、日本でもこの光景を見たことがあります。

会社で年齢の高い男性は、書類をめくる時によく指を舐めていました。

それを見て、自分だけの書類ではないのに!と嫌悪感を感じていました。

 

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しばらくそんな光景から遠ざかっていましたが、スイスに来たら若いとか年齢が高いとか、男性だとか女性だとか関係なく指を舐めて紙をめくっているではありませんか!

確かにスイスを含めヨーロッパは空気が乾燥しているため、指に水分が失われてしまうのでそうせざる負えないのかもしれません。

今まで私は『指を舐めて紙をめくること』を恥ずかしい行為だと思っていました。

しかしここスイスでは当たり前のことだったのです。

そして、いつの間にかにスイスで指を舐めて紙をめくるという行為自体に、不思議と嫌悪感を感じなくなりました。

その理由は、スイスではみんながやっていることだから?空気が乾燥しているので、だ液から出る細菌が繁殖しそうにないから?等と考えを巡らせてみました。

 

そして私がたどり着いた結論は、習慣だからということでした。

例えば、日本人がやたらと頭を下げることを外国人の目には奇異に映ることと同じなのではないかと思うのです。

頭を下げることについては色々な状況と理由がありますが、結局のところ、人間関係を円滑に進めるための習慣です。

習慣とは、『その国やその地方の人々のあいだで、普通に行われる物事のやり方。社会的なしきたり。

 

つまり、指を舐めて紙やページをめくることは、癖ではなく習慣なのだと捉えるようになりました。

私もいつの日か、スイス人の習慣のように指を舐めて紙やページをめくるようになるのでしょうか?!

いや、今のところは嫌悪感ではなく、羞恥心から指を舐めることはないと思っています。