すっかり秋は通り過ぎていたと思っていたところに見つけた秋
今週のお題「紅葉」
今週のお題は「紅葉」ですが、ここスイスではもうすでに冬の様相。
気温もかなり低くなりすっかり秋を通り過ぎていたので、このお題で書くことはないなと思っていたところ、近所に買い物に出掛けた時に見つけたのがこの木でした。
いつも買い物をする時に必ず通る道に、この木があります。
この木があったという表現の方が正しいです。
なぜなら私がここに移住してきた3年前に、随分太くて大きな木だったにもかかわらず、突然伐採されていました。
あんなにりっぱな木でしたし、周りにも同じような大きくて古い木が他にもあるのに、なぜこの木だけが伐採されてしまったのかとその時は不思議で仕方がありませんでした。
木の樹齢のことは良く分かりませんが、おそらく100年以上は立っていた木だと思います。
そして、今日たまたま目にしたこの木。
伐採された直後は切株だけだったのに、いつの間にか枝が四方八方に伸び、葉っぱもこんなにつけていたのです。
無造作に伸びた枝は何とも言えずに調和が取れていて、造形美を感じました。
そして、木の周りを囲む枯れた落ち葉でさえ、この木を引き立てています。
自然は美しくてたくましいなぁと心から思いました。
冬に向かって日が短くなり、太陽が出ることもめっきり減り、気持ちも枯れ気味になり落ち葉になっていました。
でもこの木を見つけて、私ももっともっと枝を伸ばして、花を咲かすまではいかないまでも、空に向かってたくさん葉っぱを生やしていこうと思いました。